今回は空気感染と飛沫感染について解説していきます。
1,飛沫感染とは
飛沫感染とは文字とおり、感染者の咳やくしゃみによる飛沫を吸い込むことで感染する感染様式です。
代表的な病気に通常の風邪やインフルエンザなどがあります。飛沫感染を予防するには通常のマスクで十分です。お互いがしっかりとマスクをして飛沫が舞わなければ通常感染しません。
最近マスクが普及しているため、インフルエンザや通常の風邪をほとんど見ないのはこれが原因だと思います。
2,空気感染(飛沫核感染)とは
空気感染とは、空気中に病原体が漂うような病原体の感染様式を言います。
空気感染をきたす病原体に感染した患者さんが咳やくしゃみをすると飛沫が舞います。通常飛沫が乾燥すると感染力を失いますが、空気感染をする病原体は乾燥したあとも感染力を維持し、空気中を漂います。(これを飛沫核といいます)
このように、長期間感染力を維持し、また飛沫核は小さいので通常のマスクの隙間を通ってしまいます。
このため、空気感染を予防するにはN95マスクという目の細かい特別なマスクが必要になります。
空気感染を起こす代表的な疾患は麻しん、水痘、結核です。
コロナ感染が空気感染をするかについては諸説があります。閉鎖空間では空気感染を起こす可能性がありますが、換気されている環境では飛沫感染だけという説があります。
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