【疑問】なぜ親は子を愛するのか(書評)

人体の疑問

はい、毎度生物学的な視点で回答していきたいと思います。感情は捨ててお読みください(笑)

えっ、親子や兄弟の愛情を生物で表現できるの?という方、はい、できます。あくまで1つの仮説に過ぎませんので異論は受け付けます。

さて、今回は「利己的な遺伝子」という書籍の内容からです。

この本によると、生物の行動は遺伝子の自己複製という理解をするとよく説明できるということ。つまり、全ての個体は自己の遺伝子を最大化するように生きている。

こんなふうに言うと難しいですよね。えっ、吐きそう?

よくよく考えると、後世に残るような遺伝子がどんどん受け継がれていくわけで、そうでない遺伝子は淘汰されていくはずです。これは進化にも通じるところがあります。

ここで、自分の遺伝子だけではないのがポイントです。

子供は自分の遺伝子の半分を持っているし、孫は1/4の遺伝子を持っているはず。兄弟も同様のはずです。ですので自分の遺伝子に近い存在、つまり子や兄弟を守ることによって自己の遺伝情報を守ることにつながるわけです。なので子や兄弟を愛する遺伝子が相対的に生き残り、大事にしない遺伝子は自然に淘汰される傾向にあるはずだ、という仮説です。

あくまで仮説に過ぎませんが、人間の愛情についてよく説明できているなと感じています。

ではでは。

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