人はいつか死にます。なぜ死ぬのでしょうか。哲学的な話は苦手ですので生物学的な話をします。
当然それぞれの細胞には寿命があるので、細胞分裂をしなければ維持ができません。例えばあなたがケガをしたときに細胞分裂がなければ傷は絶対に治りませんよね?
でも、人は年を取ると傷が治りにくくなります。細胞分裂の回数には限りがあるのでしょうか?実際にはあります。人間の遺伝情報を記録した記録媒体をDNAといい、ここにその人の遺伝情報が全て記録されています。
詳細は割愛しますが、基本的には4文字で構成されています。A,T,C,Gの4文字ですね。この4文字で体の情報が書いてあります。不思議ですよね。(DNAについて難しければコメントいただければ別記事で解説しますね。)
このDNAは、細胞分裂の際に複製すると昔生物の授業で勉強したと思います。しかし、実は完全に全てのDNA情報が複製されるわけではありません。
DNAの一部にテロメアという部分があります。これが細胞分裂のたびに減っていき、これがある一定以上に減っていくと分裂できなくなります。これが老化ですね。なので、年齢を経ると傷が治りにくくなり、病気が治りにくくなるのです。また、複製の際にエラーも起き、このエラーの結果が癌です。
また、動物によってはこのテロメアが回復する可能性があるとされている動物もいます。
ベニクラゲという動物は、生体からポリプ期(幼体)に退行することが知られています。この際にテロメアが回復しているのでは?とされています。真偽の程は知りませんが(笑)
この話題は考えれば考えるほど面白いと思います。
ではでは。
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