皆さん、三毛猫がメスだけなのって聞いたことあるでしょうか。ええ、実はメスだけなのです。稀にオスもいますが。
説明する前に染色体の説明から入ります。遺伝情報が詰まったDNAは折りたたまれて染色体というものになります。猫では38本、19対の染色体があります。
どうしてこのような言い方をするのかというと、猫は両親から1本ずつ染色体をもらうからですね。
ここで、どうやってオスになるのかメスになるのか説明します。
オス猫はXという染色体とYという染色体を1本ずつ、合計2本、雌猫はXという染色体を2本持っています。このうちY染色体がオスにする作用を持っていますので、例えば子供ができる過程で染色体の分裂異常があり、XXYという個体が発生した場合はオスになるわけですね。(人間ではこれをクラインフェルター症候群といいます。)
ここで、XXという雌猫は2本のX染色体をそれぞれ父親、母親からもらっているわけですね。
このX染色体は両方が発現するわけではなく、それぞれの細胞でどちらかしか働いておらず、片方は働いていません。(不活化といいます)全身にモザイク状に、父親のX染色体が発現している部位と母親のX染色体が発現している部位があるのですね。
ですので三毛猫はメスにしか存在しないわけです。
ちなみに、オスの三毛猫は?という疑問を持たれた方!
さっき書いたように分裂異常でXXYという猫ができることがあります。Y染色体があるのでオス猫になりますね!さらにこの子はX染色体が全身にモザイク状に配置されるので同じように三毛猫になるのです。
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